勤務先や家族の誰かが風邪を引いたとき・・順番に同じように風邪を引いて治っていくこと、ありますよね。
昔から「風邪は人にうつすと治る」と言われていますが。本当のところはどうなんでしょうか。
そもそも風邪ってどういう症状なのか考えてみましょう
風邪という病気について考えてみましょう。風邪というのはウィルスが鼻やのどの粘膜から入ってきて感染し、そのことで鼻水、咳、熱などの症状がでることをさします。
よく、寒くなって気温が下がり、乾燥してくると風邪が流行りますが、ウィルスに感染しない限り、風邪は引かないのです。
そして風邪を引いても安静に過ごしていれば、徐々に治っていきます。風邪のウィルスが体に侵入してきたことで、体の中にウィルスの増殖を抑える物質ができ、この免疫機能が熱を上げたりして、ウィルスをどんどん殺して少なくしていきます。
風邪は治りかけの方が、体からウィルスを咳やくしゃみで体外に排出しますので、治りかけの方に接触が多いと風邪はうつりやすいのです。
風邪をひくと次々にうつっていくことがあるけど・・
風邪のウィルスに感染しても風邪的症状がでるまで、2~3日の潜伏期間があります。
普段から風邪に対して予防策をとっていて、体の抵抗力が強い方は、感染してもすぐにウィルスを排除することができ、風邪を引かない方もいます。
しかし、家族の看病などで濃厚に患者に接触していると、どうしても感染して風邪的症状が出てくることがありますね。
実は「風邪は人にうつすと治る」というのは、全くの迷信です。
風邪を引いた人が治り始めの頃、他の人にウィルスが感染します。
感染してから風邪の発症までのタイムラグが2~3日あり、最初に風邪を引いた人が完治したころ、他の人が風邪を引いているので、そのようなことが言われているのです。
人に風邪をうつしたから治るというわけではなく、自分の自然治癒力で治っているのです。風邪を引いた人のウィルスがそっくりそのまま移動したわけではないのです。
同じように接触していても、風邪を引かない人もいるのですから。
熱が下がり、風邪の治りかけの方が出勤する場合、マスクなどで他の方にウィルスが飛ばないように注意してあげてください。
あとがき
家族内で風邪が次々とうつっていくのは、看病も含めてつらいことですね。
特にお子さんが受験生などという場合は気をつかうことでしょう。
日頃から、栄養、運動、睡眠をきちんととり、風邪を引かないような体作りを心がけたいものです。
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